現代社会では日本人の心身の
弱体化・形骸化が進んでいると
感じます。
物質的には恵まれて様々な
便利なモノや選択肢が有り、
一見恵まれている様に感じますが、
精神的な部分では、何か閉塞感
に満ち溢れ、年々と住みにくい
世の中になってしまっていると
感じている人も多いのでは
無いでしょうか。
寛容さやのんびりした、
古き良き雰囲気が無くなって
きている気がします。
現代人は物事に取り組む時
や何か達成しようとする時は、
足し算的な思考で取り組む事が
多いと感じます。
例えばスポーツや格闘技の世界でも
筋肉をつける、サプリメントを
とる等の足し算的発想。
それが悪い事だとは思いませんが、
優先順位はもっと他に
あるのではないでしょうか。
日々の生活で気付かずに少しずつ
生じている、体の歪み、姿勢の悪さ、
呼吸や歩き方、非効率な身体の使い方
などの悪い部分を抽出してそれらを
引き算して解消する、何かを足して
進むのではなく、無駄なものを
引き算して進めて行く事が大切だと
考えます。現代人は多くの事に
対して足し算的な思考で
取り組んでいる人が多いと感じます。
武道では引き算的な発想で
取り組む事が多いです。
引き算的な取り組みの方が
心技体の向上に繋がるからです。
明治維新以降、良くも悪くも
外国の文化を取り入れ、更には
戦後にそれらに拍車が掛かり、
日本人が持つ本来の心身の文化が
弱体化・形骸化してしまい、
それらが積もりに積もって、
現代の社会構造にも繋がり、
人や社会が弱くなってしまった
のだと感じます。
現代の日本・日本人を先人達が
見たらどう思うでしょうか?
このままでは、ご先祖さまに
申し訳が立ちません。
日本・日本人として誇れる文化や
精神性・身体がかつては有りました。
日本と日本人に誇りを
呼び戻す為に我が毘沙門天では
【武道】を通じて微力ながら
貢献して行く所存です。
現代を生きる日本人に対して、
【日本人力復活】という事を
一つのテーマに掲げ、
【武道】が日本人に元気と活力を
もたらすと信じています。
毘沙門天は、
現代に生きる【侍】を
目指します。
毘沙門天代表師範より